2010年11月5日金曜日

classical music_melody_tone_rhythm_composer_songs_karaoke

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歌(songs)はもちろんメロディーも大切ですが、歌詞を聴けば何を言おうとしているかがすぐに分かりますので、勝手な解釈はほとんどできません。クラシック音楽(classical music)には歌詞という説明がありませんので、歌詞を聴く必要はありません。その代わりに音楽に意識を集中して音楽からのメッセージをメロディー(melody)、音色(tone)、リズム(rhythm)などから感じ取るのです。説明が無い代わりに自分の心の状態に合わせて好きなように感じとることができるという幅の広さがあります。したがって音楽から感じるものは聴く人によってすべて違います。味わい深い音楽ほどその違いの幅は広くなるのです。作曲者(composer)と自分だけの対話ですから、他の人には分かりません。

ところでお尋ねします。あなたはなぜ音楽を聴いているのですか?と訊ねられたら、ただなんとなく、一人で居ると退屈で他にすることがないから、静かだと淋しいから、むしゃくしゃして腹立たしい気分をまぎらすため、など、答えはいろいろあるでしょう。もちろん大部分の人の答えは、この曲が好きだから、ということでしょう。

では、今聴いている音楽に満足していますか?と訊ねられたら、満足しているけれど、違う種類の音楽も聴いてみたい、もっといい音楽があれば聴いてみたいという人も少なくないでしょう。そういう人の中には、歌もいいけれど、もっといい音楽もありますよ、などと言われてクラシック音楽を聴いてみたけれども、よく分からなかった、良いと思わなかったという人も多いでしょう。だから「クラシック音楽の聴き方」などという本がたくさん出ているのでしょう。でも、この種の本を読んでも多分クラシック音楽が楽しめるようにはならないことは先に述べた通りです。

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