2010年11月24日水曜日

classical music_listening music_movements_string quartet_sonata form_variation

(38)
ここでクラシック音楽(classical music)の楽曲の構成(composition)とその構成要素の構造(structure)について簡単に説明しましょう。
クラシック音楽の代表的な構成は、
・交響曲(symphony)、弦楽四重奏曲(string quartet)、ピアノ五重奏曲などは4つの楽章を持つ、
・協奏曲(concerto)、ピアノ三重奏曲(piano trio)、ソナタ(sonata)などは3つの楽章(movements)を持つ
と言うのが標準的な形ですが、それぞれ例外もかなりあります。例えばベートーベン(beethoven)の後期の弦楽四重奏曲には5楽章(15番)、6楽章(13番)、7楽章(14番)のものがそれぞれ1曲ずつあります。ただし、2つの楽章が続けて演奏されるものが有ったりして、人によって数え方が違うこともあります。

4楽章で構成される楽曲では、4つの楽章は漢詩の「起、承、転、結」とほぼ対応するような順序で並んでいるものと、むしろ「起、転、承、結」と言った方がよい順序で並んでいるものがあります。前者の場合のテンポは急-緩-急-急となっているものが多く、後者の場合は急-急-緩-急となっているものが多いのですが、急とか緩といっても、それぞれにいろいろな速さがあって、その違いによって楽章間のコントラストの付き方が変わります。

それぞれの楽章の構造には主に次の3種類があります。
・ソナタ形式
・三部形式
・変奏曲形式
次に、これらの構造のそれぞれについて簡単に説明しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿